野菜の見極めかた
安心しておいしくたべたい!購入時の野菜の見極めかた
意外と知らない新鮮な野菜の見分け方。
ここでは鮮度に加えより安全な見極めのポイントを代表的な野菜を例に紹介します。
①花菜(ブロッコリー・カリフラワー) : 全体的にずっしりと重く、色が均一のもの
- つぼみが密集しておりかたく、盛りあがっている
- 葉は水みずしくピンとしている
- ×茎の切り口にすがはいっていないこと
- ×茶色く変色していないこと
※ 「す」とは野菜に生じる亀裂(すきまや穴)などの空洞を意味します
②葉菜(ほうれん草・小松菜・春菊・菜の花・チンゲンサイ・ニラ・クレソン)
- 葉は水みずしくピンとして肉厚
- 大きさが不添い(露地栽培の可能性大)
- ×色が濃すぎる(肥料による窒素過剰の可能性有 ※品種による色の違いもある)
- ×葉に傷みがある
- 丈が約15㎝程度でハリがあるもの(育ちすぎは大量の肥料を使用している可能性有)
- ×茎が太すぎないこと(スジがある)
- ×茎に折れたものがある
- 根元に近いところから葉が生えている
- 枝根がでている(肥料が少ない証拠)
(白菜・レタス・キャベツ・サラダ菜) :葉先が水みずしく、巻きが中心むかってしっかりしていて、全体がずっしりと重いもの
- 茎の切り口が白く、水みずしいもの
- ×芯の切り口赤褐色に変色している
- 茎にはりと締りがあるもの
③果菜(きゅうり・トマト・ピーマン・なす・かぼちゃ・しし唐辛子・ゴーヤ・オクラ) :
全体の色と太さが均一で(トマト・かぼちゃはバランスがとれた丸み)つやとはりがあるもの
※ 凹凸や傷のあるものは避ける
※色が濃すぎるものは避ける(肥料による窒素過剰の可能性有 ※品種による色の違いもある)
きゅうり:
- 表面のいぼいぼが尖っており、つぶれていないもの
- ヘタやガクがピンと元気なもの
- ヘタの切口が水みずしいもの
なす:
- 全体が肉厚なもの
- ガクの部分についているガクが尖っているもの
かぼちゃ:
- 皮の縦の模様がはっきりしており、ずっしりと重いもの
- ヘタは枯れしぼんでいるのが完熟している証拠
※カットの場合、切り口の色が鮮やかで黄色く乾いていないもの、種がずっしり詰まっているもの
④茎菜(アスパラ・セロリ・ねぎ)
グリーンアスパラガス:
- 穂先が筆の形をしてかたく締っているもの
- 茎は中太で丸くいもの
- 切り口が水みずしいもの
セロリ:
- 茎が「の」の字に巻きこみ太く、丸みがある
- 茎のスジがはっきりしている
- 葉が水みずしくパリッとしている(化学肥料が多い葉はたよりない)
ねぎ:
- 極力泥つき ※泥がついていない場合、白い部分に光沢と弾力があること
- 葉の緑の部分と白い部分の境目がはっきりしているもの
- 葉が水みずしいもの
もやし:
- 茎が白くはりがあり太いもの
- ×茶色がかっているものは避ける
※栄養価が高いので料理に影響がなければ大豆もやしを選びましょう!
たけのこ:
- 全体が太くずんぐりしているもの(見ためより重いもの)
- 全体が太くずんぐりしているもの(見ためより重いもの)
- 皮や泥が程度に湿っているものが掘りたて
※皮や泥が程度に湿っているものが掘りたて
うど:
- 全体的に太さが均一のもの
- 茎にかたい産毛がはえピンクがかった白色をしているもの
ふき:
- 葉が生き生きとしているもの
- 根元を持ってもしならず、すらりとしてつやがある
みつば:
- 全体がシャキっとしている
- 根元が渇いていないもの
⑤豆(枝豆・いんげん・さやえんどう)
- 枝にさやが密集している(枝と枝の間隔が小さい)
- さやは水みずしくキズがなく、うぶ毛が十分ついている
- さやは傷がなく、豆がふっくらとして大きさが揃っている
⑥根菜(だいこん・かぶ・人参・ごぼう・れんこん・玉ねぎ)
だいこん・かぶ:
- 全体にツヤとハリがあり太っているもの
- 葉が生きいきしているもの
- 根が白くピンとしているもの
- ×ひげ根が多いものや茶色く変色しているもの
※切売りの場合、切り口が水みずしいもの
人参:
- 全体にキメが細かいく形がよいもの
- ×茎の切り口が小さく黒ずんでいるもの
- ×ひげ根が多いもの
※茎の切り口が細いほど中の芯が細くおいしい
ごぼう:
- 全体の直径が2㎝程度で太過ぎず長いもの
- まっすぐ伸び太さが欽一でひび割れがないもの
- ×ひげ根が多いもの
※泥つきがおいしく保存性も高い
れんこん:
- 切り口が変色しておらず、全体がふっくらしたもの
- 自然な肌色でつやがあるもの
- ×穴が黒く変色しているもの
玉ねぎ:
- 皮がパリッとして乾いていて身がかたく、重量感があるもの
- 皮が透き通っていて鮮やかなもの
⑦芋(じゃがいも・さつまいも・里芋・山芋)
- ふっくらしていて重量感があり泥がついているもの
- 全体の色が均一なもの
- 皮が薄く傷やシミが少ないもの(じゃがいも・さつまいも)
- 表皮が適度な湿り気があり傷がないもの(里芋)
北海道はじゃがいもで有名だか、より農薬が多く使用されている場合もあるので注意!!
→北海道でつくられたじゃがいもは収穫直前に除草剤を散布されることが多く、南の地方(九州・本州・四国産)の新ジャガがより安全☆
地域ごとに使用されている農薬を調べる方法 :
→特別栽培とは・詳細へ
⑧きのこ類(しいたけ・しめじ・まいたけ・なめこ)
- かさは肉厚で、裏側が乳白色のものが新鮮
- 軸が短く太くすんぐりしたもの
えのきだけ:
- 丈が揃い、根元が茶色く蒸れていないもの
- しっかりとかたく締っているもの
マッシュルーム:
- 丸くて厚みがあり、軸が短く弾力のあるもの
- ×かさが開いているものは避ける
エリンギ:
- かさは平らで割れておらず、軸が太くシミのないもの
[原木栽培]でも[菌床栽培]と同じように殺菌剤・カビ防止剤が使われていることのありますが、一般的なきのこ類を比べ農薬が少なく歯ごたえも良いのでお勧めです!
⑨香味野菜・薬味野菜(しょうが・にんにく/青じそ・みょうが)
しょうが:
- 皮に傷がなく、身がかたくふっくらしたもの
にんにく:
- 身がかたく締りと重みがあるもの
- ×緑色の芽が出ていたり、乾燥し過ぎているものは避ける
青じそ:
- 葉の色が鮮やかで葉先までピンとしているもの
みょうが:
- ふっくらして良く締り、紅色の鮮やかで光沢があるもの
⑩かんきつ類(レモン・ゆず・すだち・ハーブ)
- 皮が厚くはりがあり、色のきれいなもの
- ×傷があるもの
各野菜の旬な時期
旬な野菜はその時期の気候が合っており自然な状態で育つため、農薬や肥料の心配が少ないといえます。
また栄養価が高いという特徴があるので、旬な野菜を食卓に並べることがかしこい栄養の摂り方といえるでしょう。
代表的な各野菜の旬な時期は以下のとおりです。
各野菜に含まれる栄養素と豆知識
栄養を摂るために口にいれる食べ物。意外とその食べ物からもらえる栄養や効能は知らない…なんていうことは少なくありません。
その理由は(今晩はなにをつくろうかしら…?)と、献立から考えることが多いのが理由。そこで各野菜に含まれる栄養素を把握していると、(味が似た食材だから栄養の高いこっちを使おう!!)とより賢い選択をすることが可能になります。
またよく耳にする「ビタミンC レモン○個分」という表現。
確かにレモンに含まれるビタミンCの量は多いのですが、これは100gに含まれる量を示しています。
レモン100gを食べ物として摂るのは難しいですよね?
それならば100g中に含むビタミンCの量が120mgとレモン以上に多く、量を摂りやすいブロッコリーを選択することが効率よい摂取と言えます。
このように栄養素の数値だけに惑わされず、食卓に並ぶことを想定してみてください。
カルシウムは朝に摂取すると効果的、など各栄養素の特徴をとらえた朝食・ランチ、夕食の献立例も参考にしてみてください。
→3食の食事バランス・詳細へ
花茎 |
葉菜 |
果菜 |
茎菜 |
豆 |
根菜 |
芋 |
きのこ類 |
香味野菜 |
薬味野菜 |
かんきつ類 |