スーパーでの食材・用品選び
スーパーでの食材・用品選びのポイント
野菜や食材、生活用品に至るまで見た目で選んじゃダメッ!!
表示された生産者や生産過程、使われている成分など裏の情報を読み取ろう!
また値段の高いもの=良いもの という間違った認識をなくそう!
スーパーで売られる野菜の基礎知識
スーパーで1番見る目が必要といっても過言ではない野菜。
最近ではTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の影響か輸入野菜も増えてきており、ここで正しい‘ 見極める目 ’を養いましょう!
【 有機農産物と特別栽培農産物 】
農薬と肥料について:
理解しているようで農薬と肥料の利用目的を把握できていない人が多いのでまずはココを抑えましょう!
農薬とは |
虫害や病気の予防や対策、除虫や除草の簡素化、農産物の安定供給・長期保存を目的とする
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肥料とは |
植物の栄養に供すること又は植物の栽培に資するため土壌に化学的変化をもたらすことが目的
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有機農作物について:
有機農産物は有機JASマークが目印です。
参照:農林水産省ホームページより
実際、個装されている袋に印刷されているマークはこんな感じです。
スーパーによっては有機栽培コーナーを設置しています。
[有機JASマーク]がなければ「有機」や「オーガニック」といった名称を表示することができません。
もし[ 有機JASマーク ]がなくこれかの名称を使用した場合は農林水産大臣による名称の表示の除去・抹消命令の対象となりこれに従わない場合には、50万円以下の罰金が科せられるとされています。
※有機農産物を袋や容器に[ オーガニック ]や[ 有機 ]のラベルを貼って小分けする場合登録認定機関へ申請をし、小分け業者の認定を受ける必要があります
また有機栽培へ転換中の野菜には[ 転換期間中有機○○ ]が表示されます。
※○○には農産物の具体的な名前が入ります
ただし上画像のように、有機農産物コーナーを設けることによりその他の農産物との混同を防止するなどの措置をとっている場合には小分け業者の認定を受ける必要はありません
そして有機有機JASマークが付いていなくても、以下のような表現は表示してもよいとされています。
(例)有機質肥料使用、有機肥料を使用して栽培したトマト
特別農作物:
特別栽培農産物は[ 特別栽培農産物 ][特別栽培農産物ガイドラインに準拠している旨]の表示に合わせて栽培情報の詳細を確認できます。
留意事項:
ガイドラインに基づく表示を行うかどうかは、表示者(生産者)の任意の判断よります!
※ガイドラインによる表示を行わない場合は「無農薬」等の消費者に誤認を与える表示や、節減割合、節減の比較基準及び節減対象を示してはいけません
① 各地域の慣行レベルにおける農薬・肥料の削減率
・農薬と肥料の削減率を確認し、可能な限り‘ 不使用 ’を選びましょう!
・同じ農産物の中で「 当地比5割減 」と同じ表示がされている場合各地域の慣行レベルを比較しましょう!
→特別栽培とは・詳細
② 栽培の詳細情報(栽培責任者の住所と連絡先、確認責任者の住所と連絡先)
※栽培責任者が大きな組織の場合、栽培方法をチェックする確認責任者を同組織内に設置することが可能です(この場合、栽培責任者と確認責任者は同一の住所、連絡先となります)
※お米の場合、上記の2つの情報に加え、精米確認者の住所と連絡先が必要です
※輸入農産物の場合、輸入業者の住所と連絡先が表示されます
【 また以下のようなケースの場合、表示で確認することが可能です 】
・農薬不使用の場合
・節減対象の農薬を利用していない場合
(節減対象農薬とは、従来の農薬のうち「化学合成農薬」から「有機農産物JAS規格で使用が認められている農薬」を除外したもの)
・節減対象農薬を使用した特別栽培農産物の場合は生産過程等において現に使用した節減対象農薬の名称、用途及び使用回数
【 有機農産物と特別栽培農産物と慣行栽培における比較表 】
(*1)多年性植物(ネギ・イモ類・アスパラガスやニラなど複数年に跨り増殖する野菜)の場合は3年以上
(*2)無農薬野菜などは使用禁止に
(*3)組換DNAや改良資材など化学的に手を加えた肥料および農薬
(*4)天然物質または化学的処理を行っていない肥料および農薬
(*5)栽培状況が常に把握できる立場にあること(各地域の農業協同組合など)認証生産者と利害関係が存在しないこと(生産者と確認責任者が同一人や親せき、同組織内などは好ましくない)
この場合、栽培管理記録は確認責任者が3年以上保管する
(*6)ただしやむを得ない場合のみ
(*7)都道府県によっては認証制度を設け、独自のマークにより特別栽培農産物であることを示す取り組みが行われている
有機農産物(有機JAS品)については、「有機農産物の日本農林規格」の別表2で使用できる農薬が定められています。
ただし、これらの農薬を実際に使用した場合でも、農産物にその旨を表示を義務付ける規程やガイドラインはありません。
まとめ:
ポイント1
スーパーで売られている有機農産物、完全な無農薬ではない!?
誤解が多いのは、からだの害のある農薬を削減することが目的ではなく化学的な農薬・肥料によって痩せてしまい、栄養価が落ちてしまった土の自然の循環機能を取り戻すこと。そのため、雑草や病虫害が発生した際、栽培する野菜の品種を変更したり、ビニルなどで物理的に隔離したり、アイガモを利用して雑草を食べさせたりしても効果がない場合は農薬の利用が許可されているのです。
→第1回特別栽培農産物に係る表示ガイドライン検討会資料5(P5 別表2に記載されている農薬の概要)
・詳細へ
ポイント2
有機栽培農産物で農薬・肥料が使われた場合、表示する義務がないため
単純に有機栽培農産物が特別栽培農産物よりからだに優しい…という比較が難しい!
特別栽培農産物には農薬無使用・肥料削減など、有機栽培と比べよりよい栽培をしているケースもありよくよくラベルを確認しないと判断が難しい場合が多いのです。
しかも特別栽培農産物はその産地の慣行レベルが基準となり、どの程度削減されているか割合が表示されているため各地域の慣行レベルを知らなければ異なる産地の農産物の比較ができません。
ポイント3
有機栽培(有機農産物の日本工業規格)で認められている農薬や肥料に問題あり!?
また有機栽培で許可されている農薬の一部には殺菌剤のボルドー剤(液)や殺虫剤など、ヒトに対する毒性あるいは発ガン性のあるものが存在します。
また自然栽培の観点より、日本の牛や豚、鶏のエサは海外からの輸入にたよっており、これらの動物性堆肥は家畜の糞尿に抗生物質やホルモン剤が残留していると言われています。
そのため、自然栽培では動物性堆肥よりも植物性堆肥、究極は無肥料で土自体に栄養を持つことがより安心だと言われています。
↓
自然栽培でつくられた農産物がより安全!
だが手に入りにくい…
自然栽培農産物は市場にあまり多く出回っておらず、手に入りにくい上に高額でもあります。
最近では自分で農産物を育てるという解決策もありますが、野菜が育つ土に栄養がつくまでに時間がかかることも少なくありません。
→貸し農園 ・詳細へ
現実的な方法:
①有機栽培 > 特別栽培 > 慣行栽培 > でつくられた農産物を選択する
―農薬取締法に基づき登録された農薬は、数多くの試験により安全性を確認した上で登録 認可されており、使用基準に従って適正に使用される場合は安全性に問題はないものとされている
→有機栽培野菜の宅配サービス・詳細へ
②農産物それぞれの特徴と農薬の落とし方を把握する
―近場で育った野菜は輸送時の時間が少なく、出荷前に散布される農薬が少ない
(地産だと1番環境に悪影響な車での移動も少なく地球にもやさしい♪地産=CO2削減量表示移動距離)
―特に旬な野菜は農薬・肥料が少なく育ち栄養が多い
(有機農産物の登録が面倒で行っていない農家もある)
―中には周辺の葉を削れば残留する農薬・肥料を除けるものもある
→野菜の見極めかた・詳細へ
→残留農薬・肥料の落としかた・詳細へ
スーパーでの食材・用品選び
野菜の基礎知識を理解できたところで実際の選び方を覚えましょう!
→野菜選びの基本情報・詳細へ
→魚選びの基本情報・詳細へ
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→加工食品等選びの基本情報・詳細へ
→生活用品の見極めかた・詳細へ