有機加工食品 | オーガニックで手に入れるナチュラルでロハスな暮らし

加工食品、有機加工食品、選び方、見分け方、見極めかた、食品添加物

有機加工食品

有機加工食品の見極め方

有機加工食品は有機農作物と同様、「有機加工食品の日本農林規格」において法律で定められています。
具体的には以下の3つの特徴があります。

  • 水と食塩を除いて95%以上が有機農産物、有機畜産物又は有機加工食品であること
  • 薬剤により汚染されないよう管理された工場で製造を行うこと
  • 遺伝子組換え技術を使用しないこと


法律では加工する工場や倉庫の防虫対策(物理的な隔離等)から有機加工食品の輸入・販売に至るまで、小売業者の登録認定機関への申請が必要等、定められています。その中でも化学的に処理された水は利用できないなど、加工過程まで詳細が定められていますが、以下の場合において「必要最小限度」の利用が可能とされています。

① 食品の製造や加工のために必要な製造用剤(豆腐、こんにゃくの凝固剤など)
② 食品の風味や外観を良くするための甘味料、着色料、香料など
③ 食品の保存性を良くする保存料、酸化防止剤など
④ 食品の栄養成分を強化する栄養強化剤


上記の利用②ではハムなどに使われている発光剤、④ではたまごのパッケージによく見る‘ビタミンE配合!’などの宣伝が該当します。
有機農作物と同様、原則、「化学的に合成された食品添加物」の使用を避けることとありますが、約60種類の化学合成食品添加物及び天然食品添加物が認められているのです。

→有機加工食品の日本農林規格 第4 条・詳細へ


結果、例えば豆腐に使う凝固剤は天然のにがりでなくても化学合成の塩化マグネシウムや塩化カルシウムを使用してもよいということになるのです。


極力、自然な製法でつくらえた有機加工食品を選ぼう!
ただし有機加工食品の正しい知識をつけ、より安全なモノを見極めましょう☆




「有機」と買いてあるのに「有機JASマーク」がついていない醤油

有機農作物において「有機」という文字は有機マークと対であるモノ。
有機加工食品においては

有機農作物(大豆)を原料にしているが、醤油に含む小麦は有機ではない

というケースにおいて 「有機」 という文字を使ってもOK!という決まりごとがあります。

■ 有機JASマークが付いていなくても[ 有機 ]表示をしても良い例

※有機JASマークが付いている原材料を使用している場合
有機野菜を使用したサラダ(有機野菜○○%使用)、有機トマト○○%使用ケチャップ、とうふ(有機大豆○○%使用)

ただし有機加工食品の基準である [食塩、水を除く全原料の95%以上が有機栽培作物を使用した商品]ではないため、有機JASマークはつけることができません。
また以下のケースにおいては各製品のパッケージに記載しなくても良い、とされているため確認する手段はありません。

・加工助剤に該当する食品添加物(豆腐、こんにゃくの凝固剤など)
・キャリーオーバー(せんべいに含まれる醤油に使われている保存料は、醤油の保存料であって、せんべいの保存に役立つものではない)に該当する食品添加物
※キャリーオーバーの基準はなく、アレルギー原因物質を除き、表示するかどうかは企業まかせになっています
・栄養強化の目的で使用した食品添加物

遺伝子組換えとはどういう意味?

なんとなく(かだらに良くないのかな?)程度に思ってしまう遺伝子組換え。
品種改良と同じ意味だと勘違いしてしまうことも多いハズ。
遺伝子組み換えとは、アメリカ市場に多くでまわっている新技術で、その新技術の影響がでるのに時間を要します。一部では発がんリスク、アレルギー誘発があると言われており、日本の市場では表示が義務付けられているが法律上の表示義務のゆるい状況です。そのため「遺伝子組換えでない」という表示製品でも混入している可能性があったり、家畜飼料に含まれていたりという正確な情報を表示する整備がされていない状況です。
極力遺伝子組換えの恐れのある商品(アメリカ産とうもろこし等)は購入を控えましょう!

有機表示の規制はレストラン(外食産業)や惣菜店(中食産業)で適用される?

外食産業であっても消費者が購入して持ち帰る商品(テイクアウト)など、販売している食品に「有機」等の表示が貼付されている場合には、有機食品に関する表示規制が適用されます。
ただし消費者への情報提供となるチラシやメニュー、のぼりについては規制の対象になりませんが、不当景品類及び不当表示防止法の規制の対象となる場合があります。